
給排水の諸設備は毎日使うものですし、その設備工事には多額の費用がかかります。そのため、その設備工事は、将来の使用状況を見越して行う必要があります。その配慮を欠くと後日取り返しのつかない事態を招きます。ですから、内装工事前の給排水設備の事前チェックは必ず綿密に行う必要があります。
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使えるはずの給排水管が使えない?![整形外科の場合] |
M先生は、立地が良いテナント(貸店舗、貸事務所)が出てきたので、それを借りて整形外科を開業する準備を始めました。広さも妥当(約60坪)で、テナントの形状も良かったのでレイアウト(平面設計)も上手くできました。レイアウト上、トイレを2つ、流しを3つ設けました。そのテナントには給排水管の取り出し口が2箇所あったので、計画したレイアウトは問題なくできると考えました。たしかにそのテナントには、実際に2箇所の給排水管が出ていましたし、竣工図上もそのようになっていました。しかし、内装工事業者は不注意にも排水管が実際に使用できるか(通水が可能か)確認しませんでした。
案の定、工事を始めて重大な事に気が付きました。2箇所あった給排水管の1つが使えないことが判ったのです。その1つの排水管が途中で詰まっていたのです。急遽配管をもう1つ取り付けどうにか計画通りのレイアウトにしましたが、工事は1週間余分にかかってしまいました。当然工事費も増えました(約150万円の負担)。
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給排水設備が適切に機能するかどうかは、なかなか外部からは判定できない事がよく有ります。
通常はその物件の竣工図で既存の給排水設備をチェックすれば問題が起きないのですが、竣工後に設置してある給排水管を前の賃借人が何かの理由で使えなくする事がままあるのです。M先生の場合も前の賃借人が、何らかの理由で竣工時の排水管を自分で工事し直し、このテナントを出る時にビルのオーナーにその点を伝えなかったため、このような結果を招いてしまいました。
このような事態はよく発生します。経験豊富な内装工事業者であれば、事前に通水試験をしてチェックするのですが、医院内装工事に慣れていないと、このような失敗を招くのです。 |
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水圧が足りないなんて・・・。[内科の場合] |
H先生は2階にあるテナントを借りて内科を開業する準備を始めました。、そのテナントには既存の給排水管があり、配管の位置もレイアウト上問題がなかったので内装工事を進めました。しかし、開業後問題が出てきました。処置室やトイレの水の出が悪いのです。ひどい時はトイレの水が出ないときがありました。その原因を調べると既存の給水管の取出し口が一箇所しかなく、クリニック全体の給水をまかなうためには、水圧が足りない事が判ったのです。給水の取出し口を2〜3ヶ所に増設すれば問題が解決します。その変更工事は、1階の天井を使い配管する工事ですが、1階がコンビニのお店のため工事を認めてくれません。結果として工事ができないのです。無理をいえないのでH先生は、我慢して使っています。
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| テナントを借りる前に給水管の口径をチェックし、さらに図面上および現場で給水管の配管状況をチェックしていれば起きない問題です。医院内装に慣れていれば十分避けれたトラブルです。 |
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