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電気設備のチェック 給排水設備のチェック 冷暖房設備のチェック


アドバイス
今日のクリニックは、電気容量を十分に確保しなければなりません。内科はレントゲン設備を、整形外科は種々のリハビリ機器を設けます。その他、耳鼻科や眼科も各種の医療機器を多く使います。そのため開業する場合、適切な電気設備が必要になります。電気設備のチェックはそれほど難しいものではありませんが、必ずその電気容量、配線状況、そして各階テナントの状況を事前にチェックしなければなりません。それも医院内装に慣れていなければ、思はぬ見落としが出ますので、医院内装に経験豊富な設計士や内装業者さんに見てもらう必要があります。


トラブル3 レントゲン設備ってそんなに電器容量が必要なの?[内科・消化器科の場合]
S先生は、内科、消化器科で開業するためテナント物件を探していました。T駅前に立地条件の良いテナントが見つかったので、早速クリニックの内装ができるか内装工事業者さんを選定しそのテナントを検討してもらいました。その内装工事業者さんは、店舗内装を数十件、歯科医院も何件か手掛けており、何よりも工事費を格安で提示してきたのでその業者を選定したのです。
しかし、そこに問題がありました。消化器科のクリニックを作る場合、レントゲン設備が必須になります。レントゲンは通常の電源と異なり高圧電源が必要になります。このテナントの場合、結果としてレントゲン用に電気容量が足りなかったのです。内装工事業者さんが医院内装に慣れていれば電気容量をチェックし、事前に対処できたのですが、結局不慣れなため、見切り発車の工事をしてしまったのです。
その結果、新たな高圧電源設備を入れることになり費用が200万円ほどかかりました。この費用負担は、その内装工事業者さんに負担してもらいましたが、何よりも工事期間が10日ほど延びたので、開院の準備計画が狂ってしまいました。それによる各種の調整には大変な労力を必要とし、開院日も1週間のびました。この開院日が延びたことによる損害は、総額100万円ほどになったそうです。

CHECK!
この場合さらに注意しなければならないのは、電源の増設工事が果して問題なくできるかどうかです。大きなビルの場合、他のテナントや居住者が多く入っているため、簡単には電源の増設工事はできないのです。なぜなら、増設工事は変電室内に専用のトランス(変圧器)を設置するので、ビル全体の電流を一時的に停止する事になり、他のテナントや住民がその工事を認めない場合があるからです。そのため、内装工事前にビル側と十分に確認作業をする必要があります。この事前の確認作業を怠るととんでもない事になるのです。



トラブル4 ご近所の関係までギクシャクに・・・。[婦人科の場合]
photoIクリニック(婦人科)はビルのテナントを借りて開業しましたが、やはりレントゲン用に電気容量が足りませんでした。変電設備を増設すれば対処できたので、変電設備を増設する事になりました。しかし、そのビルの住民の1人が自宅でコンピューターのソフト制作をしており一時的にでも電流のカットは認められないといってきたのです。なかなか強硬な態度で同意を得るのに10日以上かかりました。一時は険悪な雰囲気にもなりました。どうにか頭を下げ工事を認めてもらいましたが、場合によっては工事ができなかったかもしれません。
CHECK!
このようなケースは、事前にビル側と綿密に打合せをしておけば十分避けれたケースです。事前の確認作業、それもテナントを借りる前に詰めておく問題です。さらに、周囲からのクレームは、医院開業にとっては絶対避けるべき問題です。近隣住民と上手くやるのは、開業成功のための絶対条件です。内装工事は近隣に大なり小なり迷惑をかけます。その迷惑をできればかけないで、済ませることが大事です。そのためには、1にも2にも工事前のチェックを綿密にすることです。